自己が他者や世界に関係なく独立自存していると考えることは錯誤です。
自己は世界内存在であり、世界や他者と関係を持たないところでは生きられません。独立自存していると思い込んでしまうのは、我(現実主体)の錯覚によります。ホロニカル心理学の概念でいえば、外我が内在している価値観・世界観(ホロニカル主体:理)の影響によります。
実在する世界においては、自己と世界を分け隔ている身体も絶え間なく内的世界と外的世界の交流を図っています。一切の外的世界との交流無き身体は死んだ物質であってすでに生きてはいません。
自己は我(現実主体)が管理・統制しながら生きているのではなく、自己は自己外の働きによって生かされているのです。
自己は世界から閉じてはおらず、常に世界に対して開らかれているのです。