一般と特殊の関係(2):森羅万象のもつ特徴

私たちひとりひとりの存在は、誰もが誰かに替わることのできない、かけがえのない存在として生きています。ひとりひとりは、「特殊な存在」といえます。ところが、私たちひとりひとりの存在は、誰もが人類として生きています。このことは、私たちひとりひとりの存在は、誰もが人類と言われる「一般的な存在」としても生きていることを意味します。

大切なことは、私たちは、常にこの二つの面を切り離すことができず、両面的に存在しているということです。結局、私たちの存在とは、個という観点からみれば、特殊な存在ですが、人類という立場からみれば、みんな一般的存在でもあるということになります。

こうした特殊が一般を含み、一般が特殊を含むというホロニカル関係の考え方を人以外にも拡張していくと、この世界にある森羅万象は、もっともすべて特殊な顕れであり、この世界のあらゆる森羅万象は、もっとも一般的なるものであるということになっていきます。