今・ここ(7):一瞬・一瞬のもつ意味

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「今・ここ」の「一瞬・一瞬」とは、一瞬が非連続的に点滅し続ける出来事といえます。消滅と生起が相矛盾しながら同時同一にあるのが瞬間です。顕在化と暗在化が同時に展開しているのが、「今・ここ」の「一瞬・一瞬」です。

「一瞬」を自己が認識した瞬間はすでに、「過去の瞬間」であった、「一瞬・一瞬」ではありません。「瞬間」は、観察対象として認識することができず、実感・自覚によって了知するしかないといえます。

「今・ここ」の「一瞬・一瞬」とは、我を忘れて自己と世界とが、不即不離の関係にあったことを、後で覚醒的に了解するしかない出来事といえます。五感による認識や言葉を遥かに超えた、復元不可能な生き生きとした直の出来事といえます。

矛盾した出来事だけに、瞬間の大切さに目覚める人もいれば、そうでない人もいます。しかも、情報化社会が加速する現代に生きる私たちは、「今・ここ」の「一瞬・一瞬」を忘れがちです。