ハロウィンとお獅子

ハロウィン一色の世の中、やっとしずまりました。どこにいっても、かぼちゃとかぼちゃ色のディスプレイで、かぼちゃ嫌いのひとにとっては、いやな街だったかと思います。昔はこんな「イベント」はなかったので、正直この馬鹿騒ぎっぽいハロウィンには、何となく苦々しく思っていました。しかし仮装して渋谷の街に繰り出して騒ぐといったところではなく、子ども達が家々をまわり、「お菓子を頂戴・・」といってまわる光景をみて、「あれっ?この光景に似たようなもの、昔みたことがあったな・・・」と気づきました。「こどもの頃のお祭りのお獅子」だ!!!

60年以上まえの、かなりあいまいな記憶なんですが、お獅子のお宿があって、そこに子ども達が集まり、時々「元気にわっしょい!!」と声かけしながら、子ども達だけで町内の家をまわり、お菓子をもらってお宿に帰り、みんなで食べたような・・・。小さな子から大きな子?まで群れていた気がします。夜にはちょっと大きい子たちが、隣の町に喧嘩をしにいきお獅子を割られたとか、割ったとかという話もしてました。

お獅子やハロウィーンの由来はよくは知りませんが、子どもが楽しむ、夜の闇にひそむ目にみえない恐ろしいもの存在、それと闘う、あるいは懐柔する等、時代をとわず、文化を超えてあるのかもしれない。他文化をあまり知らないところでの話なんだけど、人間って、いつでもどこでもそうそう違わない存在かもしれないなと、思わされた「かぼちゃ」騒ぎでした。

(定森露子)

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