瞬間を生きる

未来に目標を定めて、その未来に向かって、「今・この瞬間」を忘れて生きるのではなく、未来の目標を描くことのできる「今・この瞬間」の時々刻々を生きることが大切と考えられます。過去を含む「今・この瞬間」を生き生きと生きる時、希望ある未来は自ずと開かれてくるからです。

「瞬間を生きる」とは、今・現在を対象化して知性的に考えて生きることではなく、一刻・一刻の輝く刹那を感じながら生きることです。「永遠の今」をありのままに生きることです。

「永遠の今」に生きている時は、死の不安もありません。死の不安を抱いて生きる時とは、過去・現在・未来という考え出された直線的時間に生きる時です。直線的時間を意識して生きている時は、瞬間の命の輝きを失い、未来の死の不安に向かって生きる時に他ならないとホロニカル心理学では考えます。