世界

世界は、さまざまな事象事物が集まってできている全体ではなく、本来、無分節一体の無差別の全一的世界と考えられます。さまざまな事象事物があるかのように思っているのは、自己が言語によって世界を事物事象として識別しているからです。こうした自己による識別を止めて、すべてをあるがままに直覚する時、すべての事象事物はホロニカル的な縁起的包摂関係によって全一的なものとして実感・自覚されます。

ホロニカル心理学では、世界とは、本来、「絶対無」(空)としての“こころ”が、自己と世界という現象世界となって、瞬間・瞬間、非連続に立ち顕れてくる出来事のことと考えています。