虚数

虚数はわかりにくいと思っていました。それに対してある数学の先生は、わかりにくいが数学的には、「想像上、あると便利」と聞かされた記憶があります。

しかしながら心理学の論理を探究していくうちに、実は、数学と心理学の論理は限りなく近いのではと直観するようになりました。虚数こそ、“こころ”の心的現象面の働きを数学的に表現しているような気持ちになったからです。

“こころ”を、虚数的に「有る」と見るときには、あたかも、心理的現象となり、実数的に「在る」と見るときには、あたかも、物理的現象になると数学に無知な立場だからこそ、素朴に想像してみたことによる変化です。