自己組織化(9):同一と一般化のせめぎあい

相矛盾し対立するものを包摂する個的自己が、合一・一般化を目指して統合化を志向するところに自己の自己組織化を見ることができます。

この統合化の志向は、単なる「調停」や「平均化」ではなく、むしろ対立の緊張を孕んだまま、それを内的運動として持続させるものを生成するの試みです。ホロニカル心理学において、個的自己が自己組織化を果たすとは、分断された断片を無理に同一化することではなく、それぞれの差異が関係性のなかで新たな秩序を立ち上げていくプロセスに他なりません。

ここで重要なのは、「包摂すること」がすなわち「矛盾の消失」ではないということです。むしろ矛盾を力として維持し、そこに揺らぎと創発の余地を残すことで、自己は常に開かれた全体性—すなわちホロニカルな存在—へと展開していきます。