自己は、一瞬・一瞬、変化しながらも同一性を保ちながら再構築され続けられていると考えられます。同一性を維持しながら自己組織化していることによって刻一刻変化していながらも、「私は私」というかけがえのない存在としての自己自身を実感・自覚することができます。こうした感覚が失われると、自己の同一性の感覚や統合性に障がいがでてきます
自己は、自己と世界の不一致と一致の繰り返しにおいて、不一致のときに生じる幾多の非連続的な直接体験の断片が、実はある有機体上での出来事として再統合的されていくことによって自己の同一性が保たれているわけです。自己と世界が一致してる瞬間は、正確には、自己にとっては、自己も世界も区別ができず直接体験が自己であり世界でもあり、ただ出来事だけの世界といえます。
自己と世界の不一致・ 一致の直接体験は、自己にとっては、自己と世界の不一致の瞬間に、忽ち自己と世界の差異を直覚する内我によって実感され、つぎに外我によって意識化の対象となります。自己と世界の不一致・ 一致の繰り返しのうちに新たな自己と世界が刻々と生成され、かつ自己と世界がそれぞれ自己同一性を保ちながら自己組織化しているのです。