意志とは(7):場所的自己の意志

私たちが生きている場所は、秩序と無秩序が交錯する「カオスの縁」と言われる不安定な状況にあると思われます。特に所が「カオスの縁」にあるということは、場所自体に対立や分裂が内在化されているということです。

こうした時、場所に生きる自己(場所的自己)は、その不安定な場所において、場所の混乱を自己に映し、自己の内に抱え込む中で、如何に振る舞うかを時々刻々生き延びるための自己選択をしながら生きているといえます。こうした自己選択の決定に自由意志があるといえます。そして自由意志による選択と自己決定は、場所に生きる自己自身を新たな自己に変容させるとともに、場所そのものを変容させているわけです。

しかし場所に生きる自己が自由意志を失い、自己決定の主体性を奪われる時、場所的的自己は場所の混乱を自己に映し、ただ混乱する場所に翻弄され続けることになります。