実在(3):今・ここでの出来事

ある出来事が、物質による現象なのか、精神による現象なのか、またそのいずれでもあるのか、いずれでもないのかは、わかりません。しかし、「今・ここ」で、何らかの出来事が起きていることだけは確実です。

その出来事に対して、何か本質的なものがあるのかとか、形相(形)、質料(材料、素材)にあたるものがあるのかどうかの問いも、すべてが究極的には変化する無常の世界であることに気づくとき、そうしたものすら確実とはいえません。

ただ、それでも、何か変化する出来事があるということだけは確かといえます。

ホロニカル心理学は、この事実からはじまります。