天国と地獄

「時間よ止まれ」と言えば止まり、「時間よ動け」と言えば動き、「光」と言えば光がさし出すような世界は、一見、天国のように思えますが、実は地獄になるとホロニカル心理学では考えます。

自分があたかも神になり、すべてが自分の思いのままになるような世界とは、この世には、自分ひとりしか存在していないことを意味します。それは絶対的な孤独と絶望に陥ることを意味するからです。

自分が天国になると思えば天国になるということは、自分が地獄と思った途端すべてが地獄になり、そうした状態を誰も救いようがない状態にあるといえます。

自分の思い通りにならない他者や世界と、そして死があるからこそ、かけがえのない人生を生きることができると思われます。