心理社会的支援におけるエビデンス(7)

あるアプローチによる心理社会的支援が、当事者の生きづらさを改善したり、あるいはより生きやすい道の発見・創造に寄与しているとき、そのアプローチには、まだ科学的な根拠が示されていないという一点でもって、そのアプローチの有効性を否定することが果たして科学的態度と思われません。また倫理的とも思えません。

こうした実証主義的な科学万能主義には、ある種の危険性が伴うことをわれわれは常に意識していく必要があります。

しかしながら、ただ闇雲に効果があると称して、お金を搾取し、詐欺まがいの洗脳を当事者に図り、当事者を知る家族や知人・友人が困惑するような行為が社会的に許されるわけでもありません。

ここに主観的影響が効果にも影響する心理社会的支援におけるエビデンスをいかに示していくかという困難な作業があります。

ホロニカル・アプローチも心理社会的支援におけるエビデンスをいかに示ししていくかについて日々奮闘中です。