自己意識の二重性(前反省的自己意識と反省的自己意識)

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自己意識は、「前反省的な自己意識」と「反省的自己意識」の二重性を帯びています。

前反省的自己意識とは、身体的自己が行為する際に生起する、主体的で直接的な体験の直覚を指します。この直覚は、自己が意識の対象として客体化され、観察・記述される反省的な自己意識とは異なる構造を持ちます。

ホロニカル心理学では、この前反省的自己意識を、内我による身体行為の実践を通じた現前的体験の直覚と捉えます。この体験においては、自己と世界の境界が融合し、行為と存在が重なり合う場となります。

一方、反省的自己意識は、外我によって媒介される意識構造です。外我は、記号的・言語的・社会的枠組みを通じて、自己を客体化し、記述・判断・意味づけを行う主体として働きます。外我は環境との相互作用における意味解釈の座であり、内我の直接体験を抽象化・記号化するプロセスを担います。

このように、内我による直接的体験の直覚と、外我による直接体験の対する意味的構成とが織り成す二重構造こそが、ホロニカル心理学における自己意識の全体性を形成しています。

涙を流すとき優位になっているのは内我です。その時、悲しいと言葉にし、何故な泣くのかと考えるのは外我です。