
身体に記録された潜在性記憶や隠蔽された恐怖記憶、あるいは突然意識化された除反応に、いかに適切に対処するかが、トラウマセラピーやトラウマケアにおける重要な課題となります。
これらの症状に対しては、いわゆるおしゃべりによる対話だけでは十分に対処できない場合があります。そうしたときには、トラウマ症状や解離症状を扱うことになれているマインドフルネスなどや、あるいはソマティックセラピーなどの智慧なども活用し、身心一如の自己が安全感・安心感を徹底的に体感できる場を保障することが大切になります。
不用意にトラウマ記憶を扱うと、自己の自己自身への信頼感や世界に対する安全感が崩壊して、ちょっとした不一致に対しても疑心暗鬼に伴う警戒心が解消することはなく、恐怖の日々を暮らすことになることを強化してしまうことすらあるのです。そうしないと、被支援者が地道に生きることに対する価値観が希薄化し、生きることは敗北感と無力感をますます強めるばかりのものとなってしまうことすらあるので注意が必要です。