
からだの感覚に敏感な人もいれば、あまり気づかない人もいます。ホロニカル心理学では、この違いを、内我と外我の働き方の違いとして見ることがあります。内我がよく働いている人は、からだの感覚や気持ちの動きに気づきやすく、外我がよく働いている人は、ものごとを考えて理解することは得意でも、からだの感覚には少し気づきにくいことがあります。
内我は、言葉になる前の複雑な直接体験を、そのまま感じ取ろうとする働きです。まだうまく言葉でもって説明できないけれど、「何かこう感じる」と曖昧模糊としたままの生々しい感覚といってよいでしょう。これに対して外我は、その体験を少し離れて見つめ、考えながら分析的に理解しようとする働きです。
そのため、外我が強く働いていると、自分の体験を頭ではよく説明できても、からだに起きていることや、身心一如の感覚そのものには触れにくくなることがあります。
ホロニカル心理学では、内我と外我のどちらか一方だけが大切なのではなく、その両方が対話できることを大切にします。感じ取ることと考えることがつながってくると、自分の体験をもっと深く、そして豊かにわかるようになっていくからです。