ホロニカル論の数理モデル化:意識と物理現象の統合的理解

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近年、量子力学はミクロからマクロに至る自然現象を数理的に解明し、科学的測定装置によってその厳密性を証明しています。同様のアプローチが、意識の研究においても確立されることが求められています。

ホロニカル論的感覚は、視野狭窄に陥らず、多角的な視点を持つことで誰もが磨くことができる感覚です。観察主体と観察対象の組み合わせにより、自己や世界との関係の捉え方が刻々と変容する体験を俯瞰することが、科学的観察と実験による証明に相当します。意識の研究においては、客観的方向だけでなく、主観に向かって徹底的に探求することが重要です。主観的変容が自己や世界の捉え方にどのような影響を与えるかを解析する必要があります。

この研究方法は、物理現象の数理モデル化ホに対応する意識現象の数理モデル化を含みます。ホロニカル心理学におけるホロニカル主体(理)は、その究極として「それ(sore)」に相当し、仏教の「真如」や道教の「タオ」、あるいは「神」とも呼ばれる働きに通じると考えられます。

主観とは客観との関係で論じられる概念であり、観察主体と観察対象の関係に置き換えることができます。現代科学の最先端である量子論は、極小のミクロの世界と極大のマクロの世界を数理的に解明する道を切り開いています。量子論を探求する科学者たちは、数理というホロニカル主体(理)を通じて、極小のミクロ世界と極大のマクロ世界を解明しています。

これらの科学者は、主観の影響を極限まで排除しようと努めています。しかし、二重スリット実験で明らかになったように、量子は観察行為によって粒子のように振る舞い、観察しなければ波動のように振る舞うなど、観察行為と観察対象の関係に不確定性原理が働くことが示されています。この観察主体と観察対象の関係性の不確定性は、意識現象においても日常的に同様の原理が働いています。

観察主体がミクロの点となり、観察対象である世界全体を観察することは、自己が世界そのものになることを意味します。無心の状態では、意識が働くときに観察対象として現れる世界とは異なる世界が立ち現れます。観察主体が量子の振る舞いを数理的に解析する際、世界は数学的叡智の世界となります。観察主体が目を閉じ、自らが無限の球となって地球上の特定の場所にいる自己を想像すれば、それまでとは全く異なる心的世界が現れます。目を閉じるか否かでも異なる世界が立ち現れ、音に集中するか否かでも音の世界は全く異なります。触覚、味覚、身体感覚、身体の内部感覚に観察主体が意識を切り替えるだけで、異なる世界が立ち現れます。このような多元的世界を、我の意識が同一の自己内の出来事として理解していると言えます。

多様な出来事を一つの世界の多様な現れとして理解し、逆に一つの世界が多様な世界として立ち現れるという自己と世界の出あいのホロニカル関係の実感・自覚を可能にする自己意識の発達を、直接体験を通じてサポートするのがホロニカル・アプローチと言えます。この理論は、数理モデル化が可能であると考えられます。

仮説として、観察主体と観察対象の関係を離れてあらゆる現象を理解できない以上、自己と世界だけでなく、物理現象と意識現象もホロニカル関係を形成していると考えられます。臨床心理学の研究方法は、まだ心身二元論的で、主観と客観を区別する段階にあります。しかし、主観や意識の問題については、一旦保留にしてきた最先端の量子力学という自然科学の世界において、意識の問題が活発に議論され始めていることに注目すべきです。