ホロニカル心理学は、心的症状や心的問題などの生きづらさを抱える人たちへの心的支援としてホロニカル・アプローチを研究していく中で、これまでの心理学概念のパラダイムから新しいパラダイムへのシフトへの必要性から自然に形成されてきました。

 ここでは、ホロニカル心理学やホロニカル・アプローチで用いられる主要概念について説明します。

※詳しくは、心理相談室こころ室長 定森恭司著書の「ホロニカル・セラピー:内的世界と外的世界を共に扱う総合的アプローチ)」(遠見書房、2015)を参照ください。

ホロニカル心理学で用いられる重要概念

1.こころの仕組みを理解する時
に用いられる主な概念
※ホロにかる心理学の心的構造論にあたます。

2.こころのあらわれ方を理解する時
に用いられる主な概念
※ホロニカル心理学の心的現象論にあたります。

3.発達の理解のための概念
※ホロニカル心理学の発達論にあたります。

4.ホロニカル・アプローチで活用される主な概念
※ホロニカル心理学の実戦論にあたります。

共同研究的協働

ホロニカル心理学に基づく、ホロニカル・アプローチは治療ではありません。したがってクライエントとカウンセラーの関係も治療関係ではありません。
ホロニカル・アプローチは、心的な苦悩を通じて、より豊かな人生を歩むのを発見・創造する枠組みを提供する臨床心理学的支援法です。

ホロニカル・アプローチでは、こうした支援法を徹底的に追求していく中で、クライエントとカウンセラーの関係も、共同研究的協働関係というものに自ずとなっていきました。

カウンセラーの共同研究的協働者という姿勢は、治療するという姿勢とは、基本的パラダイムが異なります。

医療は、治療を前提とした治療契約に基づく行為です。治療は科学的裏付けをもった医学的治療行為として、専門性や資格を有する医師によって独占行為として実施される必要があります。しかしホロニカル・アプローチは、あくまでクライエントの主体的意思にもとづく心理相談への支援行為です。臨床心理学的行為と医学的治療行為の両者は、それぞれ明確に独立していて、必要に応じて連携が大切となる併存可能な関係にあるといえます。このことは教育的行為、法律的行為と臨床心理学的行為との関係と同じです。

心的症状や心的問題を契機に、共同研究的協働に取り組んでいると、結果的に心的症状や心的問題が消失したり、心的症状や心的問題の意味が自己違和的なものから自己親和的なものへと変容していくことはいくらでもあります。

ホロニカル・アプローチにおいては、心的症状や心的問題行動は、治すべき対象としてでなく、より生き易い人生を発見・創造するよき契機として扱うことが大切となっています。

※詳しくは、心理相談室こころ室長 定森恭司著の「ホロニカル・セラピー:内的世界と外的世界を共に扱う総合的アプローチ」(遠見書房,2015)、または、定森恭司・定森露子共著の「ホロニカル・アプローチ:統合的アプローチによる心理・社会的支援」(遠見書房,2019)を参照ください。