失敗は人を賢くする


 

こたつの敷布団を買いました。
前使っていたものは、ネットで買った「ベージュ色」のものでした。部屋を明るくしたいという思いで選んだのですが、「ほとんど白といってよい輝くばかりのベージュ色」で、明るすぎて落ち着かない上に、最大の失敗は、汚れがしっかり染み、目立つことでした。毎日汚れが増していくのも見ていると、「明るさ」で選んだのに気分は暗くなっていきました。

それで今回は、部屋が明るくなるという願いはあきらめ、汚れなさを優先して、濃い茶色を選んで買いました。しかし、この濃い色は落ちたゴミをみごとに目立たせてくれます。しかも掃除機でもなかなかとれない。考えてみれば、黒い服や車はついたゴミがめだつことは知っていたはず。今回そのことに全く考えが及びませんでした。「白くて失敗した」だけにこだわっていたからでしょう。次回は多分、明るすぎず、濃すぎず、そして掃除のしやすいものを選ぶと思います。

こうして失敗を重ね、人は賢くなっていくのでしょう。

(定森露子)

*写真は インド・タラブックスの本より「飛行機」 何と直観的な発想!

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