自己意識の深化につながる道としてのホロニカル・アプローチ

ホロニカル・アプローチは、多層多次元にわたる苦悩に対応していく中で、心理治療、心理相談、ソーシャルワークを脱構築しながら、適切な自己意識の発達や適切な自己意識の発達を促すことを可能とする場づくりを目指す心理社会的統合的アプローチとして体系化されてきました。

適切な自己意識の発達や場づくりといっても、悟りや解脱を可能とする修行の場の構築を目指しているわけではありません。

一理論、一技法、一学派、一宗派などに拘泥することなく、瞬間・瞬間変化していく自己と世界のであいの不一致を契機に、自己と世界が少しでも一致する方向を求めて生きることを目指してきたら、“こころ”の統合化作用の影響を受けながら自ずと統合的アプローチになってきたといえます。