“こころ”とは(73):出来事を包む

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“こころ”とは物質のように存在するものではありません。

しかも、“こころ”は、一瞬たりとも同じ状態であることはなく、絶えず変化しています。穏やかな海もあれば、荒い海もありますが、それらすべてが同じ海であるように、“こころ”もまた、人が生きている限り、変化しながらも、常に感じているものです。しかし海ならば触れることができますが,“こころ”は、物のように形として触れることはできません。しかし、人が常に感じるものとして確実に触れているものです。

自己と世界の出あい一瞬・一瞬は絶えず変化していますが、すべての出来事を包摂するものが“こころ”です。“こころ”があることで、一刻一刻生成消滅する非連続的な世界を、一つのまとまりのある世界として感じ取ることができます。もし、“こころ”が統合性を失ってしまうと、自己も世界もバラバラな出来事になります。