輪廻転生

ヒンズー教

ヒンズー教や仏教が唱える輪廻転生とは、万物が個物としては死して絶対無に帰一し、そこからまた新たな万物が創造される源となると考えれば、永遠の命のことを意味していることになります。

宗教の始まりは、こうした気づきから起きると考えられます。その意味では、20世紀後半から現代に至る量子論や生命科学が描く自然観などは、近代科学が描いてきた機械論的世界とは極めて異なり、むしろ古来からの輪廻転生の考え方に極めて近接してきていると言えるのではないでしょうか。

こうした観点の重要性に立脚するとき、物と心を二元論的な視点から構築してきたこれまでの心理学も唯物論でも唯心論でもない心身一如、物心一如の立場から再構築する必要があると考えられます。