ピュシス(physis)

古代ギリシャの女神

「日本国語大辞典 第二版」では、ピュシスについて、「自然。物質的自然という見方が生まれる前の、初期ギリシアの哲学者が思索した自然をいう。生命の源と考えられ、万物はそこから生まれ、そこへ没するとされた。」とあります。

初期ギリシャ人は、現代人が、人には関係なく存在するような物質的自然とは違って、あるいはロゴスによって語るような自然とも異なり、霊的なものを含む、世界の根源であり、絶対的な論理を含むものとして自然を把握していたようです。

ホロニカル心理学も心理学をピュシス(physis)の観点から再構成する必要性があると考えています。