ゴミのような出来事の扱い方

ゴミのようにしか思えない出来事をどのように扱うのかは、実はその後の人生の生き方に大いなる差異をもたらします。

ホロニカル心理学では、些細な出来事を含めこの世にある出来事の一切合切に意味があると考えます。ゴミのような出来事にも意味があると考えるのです。

ゴミのようなものとは、自己内においても、自己外においても、雑音、雑事であり、秩序や統一を乱すものであり、不必要なものとされ、意識のスポットの対象から排除され周辺化されるものです。

しかし、そうしたゴミのようなものを排除してしまうと、今後は自らがそのゴミのようなものとして扱われることをもっとも恐れるものになることを避けることができなくなります。

そこでホロニカル心理学では、ゴミのようなものも大切に扱おうとします。

方法は、「ゴミのようなもの」(①)と、「ゴミのようなものとして意識から排除しようとする自己」(②)の2つを自由無礙に俯瞰することを通じて、①と②の間の対話のうちに①と②の新たな関係の創発を促す方法です。①と②の対話から何が生まれるかは、完全には予測できませんが、安全で安心できる自由無礙な俯瞰が可能ならば、①と②の対話の中から新たな①と②の関係が創造されることが可能とホロニカル心理学では考えています。