夢言語(1):前言語的イマージュ

内的現実主体(内我)の言語は、前言語的な夢のような言語(夢言語)といえます。このことは、ロゴスに結びついた言語の論理、いわゆる矛盾律や排中律にとらわれないことを意味します。夢言語のようなイマージュ領域では、論理は成り立たず、いとも簡単にAがBになったり、BがAになったり、AとBのまま合体したり、AとBが融合したりするのです。

それに対して外的現実主体(外我)は、夢言語をできるだけ抽象化し一般化・普遍化することによって、出来事を合理的、理性的に整理し、秩序だったロゴスによる論理体系によって理解しようとします。またそうすることによって、出来事の直接性や具象性から離れて、一般化された概念や法則(記号化、数学化を含む)による表現や創造を可能とします。科学がその典型といえます。