ホロニカル関係(7):自発自展的自己組織化

部分と全体がホロニカル関係にある時、部分は、部分だけで自律的に全体としても振る舞います。この時、自律的な全体と振る舞う部分にとって、部分を超えたさらなる全体は外部の世界となります。マクロの全体からすればミクロの部分が内部となり、ミクロの内部からすればマクロが外部となるところに対立・矛盾のせめぎ合いが生じます。

このせめぎ合いは、ミクロとしての部分は、マクロの全体をミクロに出来るだけ包摂しようとし、マクロの全体はミクロの部分を出来るだけマクロに包摂しようとすることによって起きます。ここに、新たなミクロとマクロのホロニカル関係が自発自展的に自己組織化されます。