自己の保守性と創造性

自己と世界不一致・一致の繰り返しの中で、自己による自己保全的な自己主張とは、自己が自己自身や世界との一致を求めて、何もこれ以上自己自身を変容させたくはないという欲求に基づいている限り保守的行為といえます。

逆に、自己が自己と世界の不一致の繰り返しの中で、より一致を求めて自己及び世界を変容させようとする欲求に基づいて自己主張する限り、それは創造的行為といえます。

自己は、こうした保守的生き方と創造的生き方のせめぎ合いの中で、自己意識を発達させています。