「今・ここ」に目覚めることの大切さ

外在化

“こころ”ここにあらずの時というものは、「今・ここ」に意識がいっていない時といえます。TVを見ていながら、意識は何か別の事柄に奪われている状態といえます。

注意欠陥・多動症候群と診断される人、複雑性のトラウマを背負った人や愛着障害を抱える人なども、「今・ここ」の出来事や作業に集中できないという問題行動が典型的に見られます。こうした人たちは、ちょっとした刺激に過敏で、内的な衝動性や苛立ちなどに自ら突き動かされてしまうのです。

こうした人たちには、自己違和的な衝動性を小物などを使って外在化し、やっかいな外在化された対象との適切な付き合い方を、まさに「今・ここ」において、共同研究的に協働作業的に扱うことがポイントになります。