自己組織化(14):新たな自己と世界の創造

※「IT(それ)」は、2024.11.20以降、「それ(sore)」に統合されています。以下のブログは、統合前のものです。

 

適切な自己組織化とは、自己自己と世界一致を求めて、新たな自己及び世界を創造し続けることです。

このとき自己は、“こころ”のエス(※)面の分化・発展作用による個性化と、こころのIT(それ)面の全一化・統合作用による自己超越が相矛盾しながら同一にあり、現実主体(我)の内在するホロニカル主体(理)は、必ずIT(それ)に向かって脱統合され続けています。

ホロニカル主体(理)が、IT(それ)と取り違えられると、現実主体(我)があって欲しいような幻想的世界に現実主体(我)の意識が囚われてしまい、悲劇を生み出します。

 

ここでいう「エス」は、精神分析の創始者のフロイトが「エス」(英語で表記では、id)に大きな影響を与えた、ゲオルグ・グロデックの「エス」です。グロデックは、「私はエスによって生きられている」と、生命が成立するうえでの根本的なエネルギーのようなものとして「エス」を考察しました。そしてグロデックは、フロイトのいう「自我」は、エスの表現形式とします。しかし、これに対して、フロイトは「エス」は、あくまで心的装置のひとつであり、自我にとって否定的意味をもたらしたため、「エス」の概念を借用したフロイトとグロデックの間には、決定的な溝が生まれたようです。ホロニカル心理学では、“こころ”には、グロデックのいう「エス」の働きがあるため分化・発展を自己組織化すると考えています。