内的世界の変容ばかり重視し、外的世界に関心を向けない支援の場合、内的対象関係の世界の変化を見込むことができても、支援者との関係ばかりが理想化され、支援者との関係以外の外的対象が悪化する場合があります。
また逆に、外的世界の変化ばかり重視し、内的世界に関心を向けない支援の場合、外的対象関係における変化を見込むことができても、外的世界への適応ばかりが理想化され、内的世界が悪化する場合があります。
支援においては、内的世界の変化がいかなる外的世界の変化をもたらしているか、外的世界の変容がいかなる内的世界の変化をもたらしているかについて、共に俯瞰しながら扱っていくことが大切です。そしてこうしたアプローチは、自ずと心理社会的な統合的アプローチになっていきます。
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