心理社会的支援におけるエビデンス(6)

被支援者からすれば、支援者がいかなる流派に所属しているかどうかよりも、あるいは支援者の理論や技法がいかなる立場なのかどうかよりも、支援者のいかなる言動や態度が適切な自己の変容のために最も援助的であるかどうかに強い関心があるといえます。その意味では、各理論や技法の効果の比較以上に、被支援者に適切な変容をもたらした支援者の要因がいかなるものかを明らかにしていくことが、心理社会的支援の効果測定では重要と思われます。