“こころ”とは(60):本来、無自性の“こころ”

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ホロニカル心理学では、一切合切が“こころ”との仮説をもっています。

一切合切が“こころ”というのは、一見するだけは相矛盾するように見える物理現象精神現象も同じ“こころ”の異なる面の非一非異の現象の顕れであると考えています。

こうした考え方は、非二元論的なパラダイムであり、すべてが物質からできているという唯物論でなければ、唯物論に対立する唯心論でもありません。すべては、「識」によって構成された存在であり、本来、すべては無自性の「空」とする大乗仏教の唯識論に近い考え方といえます。