実体

考え出された概念を実体と誤解しないようにすることが大切です。実体とは、観察主体が対象として観察し、それに名を与えたものではないのです。名づけることに関係なく、名づける前の言詮不及のものが実体です。

しかも実体とは、観察対象とはならない観察主体を含むものといえます。

目の前にある机と名づけられたものが実体ではないのです。名づけようとする者、名づけられた机、そして名づけられてもいないもののすべてを含むものが実体といえるのです。