思考

思考は分析と総合です。また、思考による知識の自発自展は進化というより深化です。

自己意識は、思考による分析と総合を通じて、実在する世界の真理に迫ろうとするのです。しかしその真理の真偽は、思惟そのものが実在世界を創りだし、思惟による判断にすぎないことを回避できません。

そこで、真理の有無は究極的には直接体験に還り、直接体験との直観的自己照合によるしかないといえます。実在する世界とは、語ることすら拒む、自己が自己自身で直観的に実感・自覚している直接体験と考えられるのです。