直接体験の直観的了解

自己と世界の出あい不一致と一致の直接体験を、あるがままに直観的に了解できるようになるためには、次のプロセスが必要になります。

まずは、直接体験を観察対象として思考するホロニカル主体(理)を内在化した外我と直接体験をそのまま直覚しようとする内我との不一致・一致の繰り返しのプロセスを明らかにします。次に、外我と内我の不一致が、少しでも一致していく方向を模索し続けます。すると外我が次第に内我の直覚の意味を了解していくようになり、外我に内我と一致するホロニカル主体(理)を外我自らが創発するようになります。

生きやすさの自己照合基準になるのは、外我と内我の不一致・一致の無限の繰り返しをしている直接体験が、少しでも一致していく方向といえます。日常的には、外我と内我が一致に向かうとき、自ずと自己と世界が一致に向かい、そうした直観的了解は、「腑に落ちる」と表現されています。