真の自己(17):自己意識の関係

ホロニカル心理学の「IT(それ)」は、「真の自己」に相当します。

真の自己は、個人を超越しています。

真の自己は、あらゆる個人の出来事の背景に常にあって、すべての究極的な目撃者です。不安・恐怖・痛みを感じている自己を目撃しているものです。

自我同一性ではなく、自己に自己同一性の感覚をもたらしているのは我(現実主体)ではなく、「真の自己」の働きによります。我の意識が無くなればなるほど、もっとも「真の自己」に近づくことができます。

真の自己は、目が目を見ることができないように、対象化することはできません。

自己意識の発達によって真の自己に至るのではなく、真の自己が自己意識の発達をもたらしているといえるのです。