“自己と世界”の緊張が生む〈不安の根源〉

AIで生成

不安の根源は、個人同士や社会間に生じる対立のさらに奥に「自己と世界」の対立があることに起因します。ホロニカル心理学の視点では、自己と世界は“絶対無”という同一の起源から生成しつつ、生成の直後から互いに対立と一体の動的な二重関係にあります。

自己は世界からの制約を振りほどいて自由を獲得しようと試み、その過程で世界を「非自己化」します。しかし同時に、自己は有限性ゆえに世界との融合を渇望し、より大きな全体へ包摂されようとします。一方、世界は多元的な価値体系や社会規範を通じて自己の自由を制限しながら、自己を再び取り込もうと働きかけます。

このように、自己と世界のベクトルが相反しせめぎ合う点にこそ、不安の源泉があります。ホロニカル心理学では、その自己と世界の対立を「排除すべき敵対」ではなく「適切な自己の自己組織化の契機」と捉え、両者が相矛盾しながら同一にあろうとする共創プロセスを重視します。対立的差異を創造的契機へと転換できるか否かがポイントと考えているわけです。