
自己は、自己と世界の出あいによる不一致と一致の直接体験を通して、自己と世界が本質的には絶対無(空)から創造され、絶対無(空)に帰還する運命にあることに気づきます。それと共に、有限の歴史的存在として自己が存在する意味と悲哀に向き合うことが可能になります。
絶対無(空)の働きへの覚醒が、人間の宗教の起源と考えられます。
自己と世界の不一致と一致の繰り返しの中で、自己は本質的に一体であった世界との一致を求め、適切な自己を自己組織化しようとします。しかし、自己を世界とは区別された存在と考える自己は、本来の自己組織化の力を失い、自己と世界の対立が激化し、適切な自己を自己組織化できなくなります。