“こころ”とは(7):広大無辺に働く

ホロニカル心理学では、“こころ”の作用を、個人の意識あるいは精神と言うレベルを超えて、もっと広大無辺に働いているものと捉えています。仏教における、色即是空、空即是色是心是仏即心即仏が、極めて相似的であり、東洋的な絶対無の捉え方と同じです。

科学者の中には、“こころ”の働きを物質的な働きによって説明しようとする人たちがいます。彼らは“こころ”の働きに密接に関与する要素や構造を解明しようとします。しかしながらそうした要素還元主義的なパラダイムで物質的な働きをいくら解明できたとしても、普段私たちが実感している“こころ”の働きの全体やその感覚や意味までも理解できるわけではありません。あくまで複雑な“こころ”の作用を、物質的な作用面から記述したに過ぎません。

“こころ”は、もっと統合的で、全体的で、複雑で、精神や物質を産み出し、かつそれらのすべてを包むところに働いているようなものといえます。それは古来、神とか、仏とか、いろいろな名で呼んできたものように、もっと広大かつ深淵なものと考えられます。