自己とは(2):一般化/特殊化の相反する傾向を抱え込んだ統一体

 

ある箱庭

自己とは、一様化/多様化、一般化/特殊化という相反する傾向を抱え込んだ統一体といえます。

自己が、一様化し一般化するだけの存在ならば、自己は機械のように決定論的に語ることができる筈です。その反対に、自己が、多様化し特殊化するだけの存在ならば、自己は予測不可能な偶然に翻弄されているだけで語ることすら不可能となる筈です。

しかし現実の自己は、一様化/多様化、一般化/特殊化という相反する傾向を抱え込み揺れ動きながらも、様々な選択と自己決定を繰り返しながら、自己同一性を保ちながら自己の自己組織化をはかっている存在と考えられます。