場所と時

自己と世界が共時的に同期し完全一致する瞬間が、「永遠の今」です。

しかし、命の営みがその場所において働いている限り、「永遠の今」は、即破れ、自己と世界の関係は対立し、不一致となって、そこに命の時が刻まれはじめます。

「永遠の今」とは、自己と世界の絶対的矛盾による対立が一切ない瞬間のことです。この瞬間、自己と世界は一となっています。この瞬間においては、もはや自己も世界も区別がなく無境界にあります。

自己と世界の不一致・一致の瞬間・瞬間が、何ら一点の曇りもなく、自己において繰り返されたならば、そうした瞬間・瞬間は、自由無礙の境位といえます。