場所のもつ時(とき)

場所は場所の「時(とき)」を持つと、自己(場所的自己)は実感しています。

場所的自己の時間感覚とは、いわゆる人間が定めた時計の時間感覚とは異なります。

インターネットによって同時的に世界とつながる高度情報化社会に生きる場所的自己の時間感覚と、月や太陽などの天体の運行に、時そのものの流れを感じる時代の時間感覚は、随分異なるのです。

時間に極めて正確で、瞬間・瞬間、効率的、かつ迅速な判断を求められる都市部に住む人は、珊瑚礁の波が自然の時を刻む島の時間の流れに、全く異なる「時(とき)」の流れを実感するのです。