能動的想像法(賢者との対話)

対話法

生きづらさを感じている被支援者に対して、より生きやすくなる道を知っている被支援者自身の“こころ”の内なる賢者のイメージを能動的に想像してもらい、その賢者と面接時の被支援者を小物を使って外在化し、交互的対話法を使って賢者と面接時の被支援者の対話を促進することによって、自己の変容を促進することができる場合があります。

もし上手くいかない場合にあっても、被支援者の賢者のイメージが、面接時の被支援者自身に対してサポート的ではなく、むしろ批判的・支配的態度であることなどが明かになります。こうしたパターンは、被支援者の観察主体が自己を観察対象としたときに批判的・支配的であることを意味します。こうした悪循環パターン(フラクタル構造)が、被支援者と支援者の間で共有されるだけでも、その後の適切な生き方の模索のためのよき手がかりとなることがあります。