自由無礙の俯瞰(7):適切な観察主体による俯瞰

価値観(ホロニカル主体:理)の多様化・多元化が加速度的に浸透する社会にあっては、あまりにある特定の価値観だけに傾倒し、他の価値観を排除しすぎてしまうと、独我論的、視野狭窄的、近視眼的になって、まったく周囲が見えなくなってしまいます。

ある特定の価値観(特定のホロニカル主体:理)だけにドツボにはまって、他の価値観の存在にはまったく盲目になってしまうのです。ドツボにはまると、周囲の人との人間関係が融通性を欠くものとなり、孤立化しやすくなり、ますます特定の価値観にはまり込むことになります。

価値観の多様化・多元化社会の中で、適切な自己意識を発達させていくためには、親和性を抱く価値観及びそれ以外の価値観にも触れる中で、まずは多角的な観点のあることを実感・自覚する中から、もっとも自分なりに信頼できる価値観を自ら主体的に創造していく姿勢が大切になります。

ホロニカル心理学でいう適切な観察主体による「自由無礙の俯瞰」が可能となる場づくりが大切になります。