「育む」心理社会的支援

ホロニカル・アプローチによる心理社会的支援には、「育くむ」といった発達を促す視点が含まれています。

分析・洞察・内省・気づきを軸とする心理療法においても、実は適切な観察主体が前提になるという観点が、案外見落とされがちです。

よき分析・洞察・内省・気づきを促進するためには、適切な観察主体がすでに育くまれているという前提が必要になっているのです。適切な観察主体が支援の中で育まれていないと、観察主体による分析・洞察・内省・気づき自体が、歪んだり、不適切な結果に終始することになってしまいます。

その点、ホロニカル・アプローチでは、分析・洞察・内省・気づきなどの前提となる適切な観察主体の回復、強化ばかりでなく、適切な自己の発達を保障していくための作りや適切な観察主体を育むという観点が積極的に取り入られているのが特徴です。