場所的自己(16):場の“こころ”

場所的自己を中心点として、かけがえなき一切合切の全世界が、ミクロからマクロへ、単純から複雑へ、粗大から微細へ、浅いから深いへと向かって分化発展しながら、しかも全一なるものとして全てが場所的自己において統合されます。

場所的自己を中心点として、自己と世界が分化と統一を繰り返しながら自発自展しているのです。

場所的自己を中心点として分化と統一を繰り返す絶対有の世界の自発自展の根底にあるフィールドが絶対無(空)です。絶対無(空)の場とは、ホロニカル心理学が考える“こころ”のことです。絶対無(空)としての“こころ”に分化と統一の働きがあると考えられるのです。

絶対無(空)である“こころ”の場において、それぞれの場所的自己が、“こころ”の多様な顕れの一つとして重々無尽からなる世界を共創していると考えられるのです。