意識化

「エスのあるところに自我をあらしめよ」とは、フロイトの治療論の重要コンセプトです。この概念には、無意識を意識の中心である自我によって制御することを重視したフロイトの考えが色濃く現れています。

しかし実践の現場では、言語化や意識化が困難な事例が多くあります。乳幼児、障害児・者、緘黙、トラウマ体験の想起に強い抵抗感を抱く人などです。

ホロニカル心理学では、意識化・言語化以上に自己と世界が一致する忘我脱魂の体験(ホロニカル体験)の方が重要と考えます。

また意識化・言語化は、自己と世界の不一致・一致の苦悩と至福を自己表現するものであることの方がより重要と考えます。