※「IT(それ)」は、2024.11.20以降、「それ(sore)」に統合されています。以下のブログは、統合前のものです。
私という意識の中心である個我の成立には、言語が深く関与しています。自己が所属する歴史的社会的な言語が、あらゆる出来事の秩序化を図り、自我同一性の確立に深く関わっているのです。
ホロニカル心理学では、自我同一性と自己同一性を区別します。
自我同一性に確立に対して、自己同一性の確立のためには、言語を越え言語をも包摂する無意識を含む断片的自己を統合する中心化作用が必要になります。ホロニカル心理学が定義する「IT(それ)」です。
ソーシャルネットワークの発展に伴う社会の加速度的変容は、価値の多様化・多元化を促進することによって、自我同一性の獲得の困難化を招いています。自我同一性の獲得は、「我」に対する自己評価と他者評価の一致が高いときほど確立し易く、自己評価と他者評価の不一致の頻度を高いほど、自我同一性は困難となります。その結果、価値の多様化・多元化社会の到来は、自我同一性の困難化を招きだしたといえます。
それだけに現代社会では、自我同一性の確立ではなく、「IT(それ)」による自己同一性の確立が重要テーマとして浮上してきたと考えられます。