“こころ”とは(51):分化・発展の統一作用

“こころ”は、“こころ”自身を分化・発展させながら、分化・発展したすべてを統一する作用をあわせもっています。

存在と意識のゼロ・ポイントからビッグバンによって創造された宇宙も、分化・発展と自己再帰的・自己言及的統一を絶え間なく繰り返しながら自己組織化していると考えられます。

そして自己組織化する宇宙の創造的要素として生成消滅の運命を背負った私たちの“こころ”も、生命活動の深奥ともいうべきミクロのレベルでは、自己組織化する宇宙と同じように絶えず自己組織化を繰り返していると考えられます。

宇宙の自己組織化も自己の自己組織化も、「絶対無(空)」でもある“こころ”の分化・発展統一の作用によるのではないかと、ホロニカル心理学では考えています。