適切な愛着形成とは

相手の存在が自分の人生の上で、いかに重要な存在であるか、またその逆に、相手の人生の上で、いかに自分の存在が重要であるかの相互理解の深度が絆の土台になります。

このとき、自他関係のバランスが著しく欠けると不適切な絆となります。また、自他関係があまりに融合的過ぎると分離が困難になり、相手の自立を束縛することになります。

そこで自ずと大切になってくることは、たとえ相手の存在が不在になっても、相手の適切なイマージュをいかに恒常的に内在化させていけるかどうかが適切な絆を巡って問われることになります。

ホロニカル・アプローチのような心理社会的支援の場合でも、被支援者と支援者の関係は、適切な絆の形成をめぐって展開することになります。